椎間板ヘルニアの痛みの真意|のぞみ整体院

tel.0263-33-2070

受付時間 8:30~20:00 不定休
〒390-0877 長野県松本市沢村2-15-11

ライン
腰が痛い

椎間板ヘルニアによる足腰の痛みの真意

このページでは 整体の観点から「椎間板ヘルニアの痛みの真意」について解説しています。
椎間板ヘルニアで足腰に痛みが発生する原因は、「飛び出した椎間板が神経を圧迫するから」という通説があります。
しかしさまざまな研究が行われ神経は圧迫された程度では痛みしびれは発生しないということが明らかになっています。 神経は滑走性が低下したり伸張された時に痛みしびれが発生します。
そのあたりのことを解説していますので参考にしてください。

1.腰痛下肢痛と椎間板ヘルニアの因果関係

国際腰痛学会のボルボ賞受賞論文に 「椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、 健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。」
参考資料 http://1.usa.gov/iN3oKG
他の研究でも同様な見解があるもののその中でもボルボ賞はとても権威ある賞なので紹介しました。
要するに腰痛を感じない健康な人でもヘルニアがありますよということです。
つまり椎間板ヘルニアだから腰痛下肢痛になるとは限らないという見解です。
では足腰の痛みしびれの原因はなんなのか、ヘルニアとは関係ないのか 次の章より解説します。

2.神経の遊走性と滑走性

足腰の痛みしびれの原因は、ヘルニアの他に狭窄症やすべり症、坐骨神経痛などがあります。
いずれも坐骨神経が圧迫されていることが原因と言われています。
しかし、神経は身体の動きにあわせてある程度伸び縮みができてまた障害物から逃げることもできる自由自在に動く遊走性という特性があります。
つまり圧迫されても逃げることができるのです。
神経は遊走性があることでスムーズに身体の中を走ることができるのですが、 さまざまな障害によって妨害され滑走性が低下されると痛みやしびれを感じるようになります。
このさまざまな障害とは、こりかたまった筋肉、脂肪、靱帯の肥厚など内部組織です。 また神経が必要以上に伸ばされても痛みしびれを感じ強いツッパリ感を感じます。
つまり神経は圧迫されて痛みを感じるのではなく滑走性が低下し伸ばされるので痛みしびれを感じるようになります。
ではヘルニアの腰下肢痛の痛みの原因は何か次の章で解説します。

3.ヘルニアの痛みの原因

ヘルニアと腰下肢痛が全く関係ないかというとそうでもありません。
痛みの原因は
・神経圧迫による滑走性の低下
腰周りの筋肉がこり固まって硬化している状態で椎間板が突出(ヘルニア)して神経を圧迫すると 硬い筋肉と突出した椎間板に挟み込まれて神経がサンドウィッチ状態になり遊走性が阻害されます。
遊走性が阻害されると神経の滑走性が低下し坐骨神経が引き伸ばされ痛みシビレを発します。
ヘルニアの所見があっても神経の遊走性が阻害されなければ痛みシビレは発しません。
・神経と内部組織の癒着
突出した椎間板が神経を長期間圧迫していると周りの内部組織と癒着して神経の滑走性を低下させ痛みしびれツッパリ感を発します。
神経は遊走性があるので必ずしも癒着するわけではありません。癒着するしないは圧迫の強さや適切な治療によります。
・神経の炎症
神経が圧迫された状態によっては神経が腫れて炎症をおこしシビレや麻痺の原因になります。
これが手術して痛みがとれてもシビレだけが残ってしまう原因と推測されています。
以上が原因ではないかと言われています。 全てが整体など徒手療法で改善されるとは言えませんが鎮痛薬や消炎剤よりも有効な療法であると考えられます。

椎間板ヘルニアでお悩みでしたらのぞみ整体院で解決しませんか

椎間板ヘルニアの痛みの真意について解説しました。
こちらにヘルニアの関連ページがありますのでお悩みでしたら読んでみて下さい。